料理の仕込みには「まな板と包丁」、原稿の仕込みには「テキストエディター」

ウェブの制作者たちにとって、パソコンはオフィス空間そのもの。
自分もその「デスクトップ=机上」にさまざまなファイル(書類や画像やhtml等)を広げて仕事をするわけですが、ウェブの編集・ライティングのために毎日欠かさずに使用するソフトといえば、テキストエディターが筆頭にあげられます。

かつて、たとえば紙媒体の編集者なら、まずペンと原稿用紙、そしてメモ帳や切り貼り用のハサミとのり、などの道具が必携だったのですが、それらの役割をパソコンのなかで果たすのがテキストエディター(またはエディター)です。なんといってもエディターの和訳は編集者、ですからね。

たまにエディターは簡易ワープロといわれることもありますが、この例えは少し違うような気がします。簡易ワープロといってしまうと、ワープロ(word processor)の下位に位置するものという印象です。しかしエディターは、ワープロとは別格のソフト。元来はソフトウェアのプログラミングのためのツールで、cssやhtmlのコーディングにも活躍しますが、ここでは文書の編集・ライティングの道具としてのエディターについて書いていきます。

テキストエディターには無料版から有料のものまで、対応OSも幅広く、いろいろあります。私の場合コンピュータはMacOS Xをメインに使っており、エディターは現在のところJedit X(ジェイエディットテン)という有償のものを愛用しています。

テキストエディターの優位性とは

エディターで行えることは、Wordでも可能だと思います。その他のワープロソフトでも可能でしょう。
ではなぜエディターのほうがよいのか? あくまで自分の場合ですが、整理してみます。

1)エディターは軽快に動く

エディターは、ワープロの一部の機能に特化したものといえます。ですから、Wordに備わっているような、表組みやグラフ化、ページレイアウトの機能などは基本的にありません。それらが「ない」ことが強みになっているのです。
エディターは、ソフト自体の容量が小さく、反応が軽快です。起動時間も短く、扱った原稿のファイルを保存する場合も、その容量は小さくすみます。

2)エディターは安価

エディターは、無償のものもありますし、有償のものでも安価です。私が使っているJedit Xも3000円弱です。編集・ライティングの仕事をしている自分にとっては、コストパフォーマンスにたいへん優れたソフトウェアです。

3)モニターのスペースを有効に使える

ブラウザとテキストエディター「Jedit X」を表示させています。自分の場合、文字の大きさは大きめ、ウインドウ周りはシンプルにしたいので、上下のメニューバーの部分は最小限の表示にしています

ブラウザとテキストエディター「Jedit X」を表示させています。自分の場合、文字の大きさは大きめ、ウインドウ周りはシンプルにしたいので、上下のメニューバーの部分は最小限の表示にしています

エディターは機能をしぼりこんでいるため、ウインドウの上下のメニュー部分が非常にシンプルです。その分、モニター画面のスペースにゆとりができます。
インターネットのブラウザでウェブページを表示させながら原稿をつくったり、元原稿と編集中の原稿の2つを同時に開きながら作業したり、といったこともしやすい。
モニターを広く使えるというのは、その分、デスク(トップ)が広く使えるということで、作業効率の向上につながってきます。

4)文字コード関係のウェブで使えない文字をふるいにかけてくれる

たとえば扱っているウェブサイトの文字コードがShift-JISである場合、Jedit Xの場合ですが、原稿のテキストから非互換文字を検出してかんたんに表示してくれます。「はしご高」などの漢字や記号類です。これはとても助かる機能です。
現在は、Unicodeの文字コードが主になってきていまして、このあたりの文字の扱いに対する自分のスタンスも変わってきていますが、「そのような文字がある」ということを知っておくことは大事だと思います。またメールではもちろん使えないので、メールの下書きをエディターで行うこともよくあります。

5)テキストを編集するさまざまなツールの使い勝手がよい

多数の改行を削除する、文字数をカウントする、全角/半角の切り替え・制御、半角スペースやタブなどの「ごみ」の除去等、使い勝手がよいのも特徴です。ワープロとちがって、テキストの扱いに特化していることから、メニューの項目もさほど複雑でなく、キーボードのショートカットへの割当も多い。最新のMacOS Xなら日本語の音声読み上げにも対応しているようです。

テキストエディターについては、他にもおいおい触れていきたいと思います。

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