タレントの事故報道から。気になった3つのキーワードについて

5月13日、タレントのTKさんが数日前に事故を起していたことが報じられました。世田谷区の住宅街の信号のない交差点で、TKさんが運転する乗用車と自転車が衝突したというものです。

気になったのは、所属事務所から出たご本人のコメントです。(13日付、デイリースポーツ「つちやかおり 謝罪コメント全文」より)
まず「(前略)自転車との接触事故を起こしてしまいました」とあります。「接触」が適当な言葉かどうか。13日付の読売新聞では、相手の「女子大生をはね」、その方は「顔の骨を折るなど重傷」となっています。
報道からの情報のみでは、どちらにどれだけの過失があるかは分りません。たとえば、自転車がスピードを出しすぎていて、TKさんの車とは本当に接触程度だったが、その後バランスを崩して大きく転倒して大けがに至ったという可能性も否定できません。ですから接触が事実であったかもしれないのですが、本人のコメントとして「接触」といってしまうと、事故をできるだけ軽く見せようという意図が感じられてしまいます。

そして、「私の方は10キロも出していない状況で、下り坂を自転車の方が一時停止できずに私の車の側面に接触(後略)」という説明のあとの「幸い、目撃者の方も複数いて頂き、安心しています」の一文です。
「幸い」というのは、目撃者いることで自分は悪くないことが説明できることをいっているのであって、TKさんにとって幸いということです。仮にその通りとしても、相手の方は重症なのですから、不用意といわざるをえません。

3つ目は「安心しています」と結んだ部分。これも不要でしょう。コメント最後の部分で「相手の方が早くよくなって頂くこと」といった、相手を気遣う文章もあるのですが、自分は(悪くないし目撃者もいるから)安心していますといってしまったら、気持ちが伝わりません。

こうした不祥事についてのコメントも、広報の大切な要素です。いち個人の事故ですが、芸能人の方ということもあり、お名前は伏せて取り上げさせていただきました。
なお、事故は9日。コメントは13日の報道後。タイミングとしては事故後速やかに発表するべきでした。

TwitterGoogle+Facebook
カテゴリー: ウェブ編集, 広報について タグ: , , , ,