webライティング。どこまで軟らかくすればよいのか?

講演でスピーチをするイメージで

講演でスピーチをするイメージで書いてみては?

ウェブでは一般的に、紙媒体などよりも少しくだけた表現がよいとされています。特にブログなどの記事・読み

物については、広報やマーケティングのものであっても、硬すぎず親しみやすい語り口で、と言われます。

その通りと思います。
しかし、どの程度までくだけたらよいのか──迷うこともあるのではないでしょうか。今回は、このライティングの「硬軟」のレベル設定について考えてみました。

先日、ある企業(広告系)のブログで、ずいぶんと軟派な文体に出会いまして、びっくりしました。引用すると検索されて特定されかねないので控えますが、たとえていえば、ドレスコードを無視した珍客にレストランで遭遇したような感じ、でしょうか。
あまりにくだけてしまうと、親しみやすさを通り越して、違和感を覚えてしまいます。

ライティングの「硬軟」のレベル設定では、対象となる読者の年代や性別を考慮する必要があります。男性より女性、年配より若者のほうが「軟」寄りになります。また書き手の側の業種にも関わってきます。ラーメン店であれば、かなり個性を出してもOKでしょう。金融・保険であれば、ライティングにもネクタイが必要かもしれません。

講演でのスピーチをイメージする

ライティングの「硬軟」のレベル設定。私の場合、講演をイメージします。自分が講演でスピーチをするイメージをもって、書くわけです。
会場の聴衆が、想定する読者層(ユーザー層)です。
ライティングのテーマを講演のテーマに設定してシミュレーションすれば、こちらの語り口や服装もイメージしやすくなります。

もう少し目安になることを‥‥。

●「ですます調」か「である調」
大別すると「ですます調」か「である調」か、の分かれ道があります。リズミカルにシャープに書きたいなら後者ですが、B to C(企業発、対消費者)なら「ですます調」が無難でしょう。
よく、どちらかに統一を、とされますが、ほどよく混在させるのもありです。「ですます調」一辺倒だと冗長な場合がありますので、意図的に「である調」で引き締めていくことも効果的です。

●漢字を減らす
パソコンやスマホ等で文字を書くと、変換の機能も手伝って、どうしても漢字が多くなりやすい傾向があります。漢字が多すぎると、内容や文体がやわらかくても、硬い印象をもたれてしまいます。
それに、紙で文字を追うよりも画面で文字を追うほうがストレスになりますので、漢字をあまり多くしすぎないことが、視認性を高めることにもつながります。

●話し言葉も意識して入れてみる
講演でスピーチをするイメージをもって書くわけですから、話し言葉のようなフレーズも場合によってはありです。
折しも国語世論調査の結果が発表になったばかり。たとえば好きですと告白することを表す動詞「告る(こくる)」は、使う人は23パーセント、聞いたことがない人が25パーセントもいるそうですが(9月25日付毎日新聞)、お菓子メーカーがバレンタイン等に関連したことを書くなら、対象の多くは若い女子でしょう。「告る」も使っていいかもしれません。

●やわらかさ・親しみやすさを高めるなら、原稿は署名で
講演のイメージで、とはいっても講演とブログの決定的な違いは、話し手(書き手)の顔が見えるか見えないか、です。
企業の広報担当が、講演で「私は‥‥」と語るのは自然ですが、ブログで「私は‥‥」とは書きづらい。ブログで一人称を使うなどしてやわらかくするには、書き手の名前や顔写真があるのが理想的です。あるいはキャラクターを設定して、そのキャラクターに語らせるか。
(よく署名もなにもない原稿で、「〜と思います」みたいな表現は、不自然です)

いかがでしょうか。参考になれば幸いです。

( image : nist6dh )

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