気をつけたい広報定番フレーズ。「お間違えのないようにお願いします」

「お間違えのないようにお願いします」というフレーズ。よく目にしますよね。広報担当の方などは、実際に使われるケースも多いと思います。たとえば、以下のような場面。

  • 会社(お店)の電話番号が、間違われやすい場合の注意書きとして
  • 曜日によって営業時間が変わるお店が、営業時間を記載しているところで
  • お盆や正月の、営業日(時間)を案内しているところで
  • お客さんにメールアドレスや電話番号を記入してもらうところで

これらのケースは問題ないわけです。
ところが、以下の場合はいかがでしょうか。

ちょくちょく通っているイタリアンレストランから、twitterで連絡あり。
「本日、仕入れの都合により、ランチの営業をお休みさせていただきます。
営業は夜のみとなりますので、お間違えのないようにお願いします」

twitterを使い、できる範囲で告知をしているわけですから、基本的に正しい広報です。しかし「お間違えのないように」といわれると、引っかかりませんか。この日、自分がお昼にこの店を訪れたとして、お店が閉まっていたら、まあがっかりするでしょう。

でも、自分が「間違えた」わけではない。

ですからこのような場合「お間違えのないように」は、ふさわしくない言葉だと思います。ちょっとしたことですが、案外大切ではないでしょうか。

では、どうするか。このような場合は、否定的な表現ではないほうがよいでしょう。
「ご迷惑をおかけしますが、ご注意くださいますようお願いします」とか、単純に「ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いします」といった言葉づかいがベターではないでしょうか。

「間違え」と「間違い」について

ところで「お間違えのないように」のフレーズは「お間違いのないように」が使われる場合があります。いったい、どちらが正しいのか?
結論としては、どちらもOKのようです。
この3月に発行されたばかりの『間違えやすい日本語』(前田安正著、すばる舎)のまえがきに、この本のタイトルにある「間違えやすい」は「間違いやすい」の間違いではないのか、という読者への問いかけがあります。そこでは
間違えは『下一段活用動詞の「間違える」連用形』、
間違いは『五段活用動詞「間違う」の連用形』
との説明があり、「つまりどちらも正しい」と書かれています。(ちなみに著者は朝日新聞東京本社 編成局校閲センター長、という方です)

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